
Case Study
米粉が変える、
新しい麺のかたち
R!CEは、日本の米粉を使ったグルテンフリー麺ブランドとして誕生しました。米の消費減少を背景に、米粉の新たな可能性を国内外に広げることを目的としています。アメリカ市場では、健康志向が高まりグルテンフリー食品への関心が強く、米粉ラーメンとパスタを中心に展開。日本発の高品質な米粉を“健康的で軽やかなライフスタイルに合う食”として再定義し、モダンな世界観へ転換しました。

Research
グルテンフリー市場は年々増加傾向にあり、売場でも頻繁に目にするカテゴリーになっています。店頭でグルテンフリーや米粉を訴求する商品は多いものの、その多くは文字だけでの表現やアクセントで稲穂が使われている程度で、多くの商品の中に埋もれてしまい、グルテンフリーというメリットを強く打ち出せていないことが分かりました。

Logo Design
ブランド名は直球で分かりやすく、発音しやすい「R!CE」を採用。「i」を“!”に置き換えることで、米粉が持つ驚きと新しい食体験を象徴しています。さらにCの部分が米粒の形状になっており、シンプルながら強い印象を与えます。ロゴ全体は清潔感のあるフォントで構成し、健康志向・ミニマル・モダンの要素を表現。シンボル的でありながらポジティブな感情を喚起するロゴデザインです。


Package Designs
R!CEのデザイン開発は米粉パスタから始まり、後にラーメンへと展開しました。
アメリカの売場調査では、多くのグルテンフリー商品が「文字で訴求する」傾向にあり、それでは一瞬で内容を理解しにくいという課題がありました。そこで米粒の形をアイコンとして採用。米粒という最もシンプルな形状をシンボル化し、「米由来=グルテンフリー」を直感的に伝えるデザインを制作しました。
さらに麺売場では袋麺が大半であることを逆手に取り、箱型にすることで新さの表現と視線の誘導を計画しました。


Web design
“軽やかに、明るく、分かりやすく”伝えるデザインを採用。稲穂や米の写真を大きく扱い、米粉の世界観を引き立て、グリッド式のレイアウトにより見やすさと分かりやすさを目指しました。


R!CEはアメリカの展示会で多くのバイヤーや消費者の注目を集め、特にそのデザイン性が高く評価されました。「米粉由来がひと目でわかる」シンボルや色彩の明快さは強い印象を残し、多くの問い合わせと取引につながりました。健康志向市場において、“ヘルシーでありながら本格的”という新しい価値を提示し、米粉という素材の魅力を、デザインの力で世界に伝えるブランドとして確かな存在感を発揮しています。



